JAL普通カードは、JALカードの中でもっともスタンダードカードです。
年間2,200円とあまり維持費をかけずに、効率よくJALマイルを貯められます。
しかし、JAL普通カードには8種類もあり、どれを選んだらいいのか分からないという悩みを持つかもしれません。
今回は、JAL普通カードの特徴からメリット、デメリット、選び方までを解説します。
JAL普通カードの特徴
8種類のJAL普通カードがある
JAL普通カードは、以下の8種類あります。
- JAL・Mastercard
- JAL・Visaカード
- JAL・JCBカード
- JALカードSuica
- JALカード TOKYU POINT ClubQ Visaカード
- JALカード TOKYU POINT ClubQ Mastercard
- JALカードOPクレジット
- JAL アメリカン・エキスプレス・カード
基本的なスペックに大差はありませんが、国際ブランド、利用可能電子マネー、優待店、空港ラウンジ特典、旅行保険などが異なります。
自分にあったJAL普通カードを選ぶことで、より効率的にJALマイルを貯められるため、しっかりと比較することをおすすめします。
年会費は2,200〜6,600円
JAL普通カードの年会費は、AMEX以外は2,200円であり、AMEXは6,600円です。
カード決済時のマイル還元率をアップさせるJALショッピングマイル・プレミアムに加入する際には、追加で3,300円が必要です。
フライトで獲得できるマイル数をアップさせるツアープレミアムに加入する際には、追加で2,200円が必要となります。
初年度年会費無料
AMEX以外の場合は、初年度の年会費が無料です。
1年間はお試しで利用できるため、気になった場合は発行して利用をし、1年後に継続するかどうか判断するのがおすすめです。
マイル還元率は0.5%
JAL普通カードの基本的なマイル還元率は1.0%です。
200円ごとに1JALマイル貯まります。
貯まるポイントはJALマイル
貯まるポイントはJALマイルです。
ANAカードの場合だと、一度カード会社のポイントが付与され、そのポイントをANAマイルに交換することでANAマイルが得られます。
JAL普通カードの場合は、直接JALマイルになるため便利な反面、JALマイルの有効期限があるためデメリットともなり得ます。
コツコツ貯めるとしても3年間が限度なので、数年に1度はJALマイルを使って旅行等をしなければ失効してしまいます。
JALショッピングマイル・プレミアムで2倍
JAL普通カードのマイル還元率は0.5%ですが、JALショッピングマイル・プレミアムに加入すると還元率を1.0%に上げることができます。
還元率1.0%だと、上位カードのJAL CLUB-A ゴールドカードやJALプラチナカードと同等の還元率になり、カード決済でも効率的にJALマイルを貯められます。
電子マネーとの組み合わせで還元率アップ
JAL普通カードは、種類によって対象の電子マネーが異なります。
SuicaやWAON、PASMOなどの電子マネーと紐づけられるものがあり、電子マネーを活用することでポイント還元率を上げることができます。
例えば、JALカード TOKYU POINT ClubQ Visaカードの場合はWAONにチャージ可能です。
以下の流れを踏むことで、ポイント還元率をアップさせられます。
JALカード TOKYU POINT ClubQ VisaカードからWAONへのチャージ:1.0%*
WAONを利用:0.5%のポイント還元
注釈*JALショッピングマイル・プレミアム加入時
各電子マネーが利用できる提携カードは以下の通りです。
- Suica JAL普通カードSuica
- PASMO JAL普通カード OP
- JALカードTOKYU POINT ClubQ Visaカード
- JALカード TOKYU POINT ClubQ Mastercard
- WAON JALカードTOKYU POINT ClubQ Visaカード
- JALカード TOKYU POINT ClubQ Mastercard
- JAL・Mastercard
- JAL・Visaカード
- JAL・JCBカード
よく利用する電子マネーに対応しているJAL普通カードを選ぶことで、より効率的にJALマイルを貯められます。
PASMO対応がいい場合には、JAL普通カード OPがおすすめです。
JALカードTOKYU POINT ClubQよりもPASMOへのチャージ時のポイント還元率が高いためです。
WAON対応がいい場合には、JALカードTOKYU POINT ClubQがおすすめです。
WAONだけではなくPASMOにも対応しているためです。
国際ブランドは、VisaかMasterどちらでも構いません。
フライトマイルが10%のボーナス
JALグループの飛行機を利用すると、通常もらえるマイルに加えて追加でマイルが獲得できます。
追加でもらえるマイルを「ボーナスフライトマイル」といい、JAL普通カードはフライトマイルの+10%がボーナスフライトマイルとして付与されます。
JALカード ツアープレミアムで積算率100%
飛行機搭乗時にもらえるマイルは「区間マイル(距離) × 積算率」で計算されます。
購入するチケットにより積算率が異なり、基本的にお得なチケットだと積算率が低く、正規料金だと積算率が高くなる傾向があります。
JALカード ツアープレミアムに加入することで、割引価格で航空券を購入した場合でも、もらえるマイル数は正規料金の時と同じ(積算率100%)になります。
仮に東京からパリにダイナミックパッケージでエコノミークラスで行った場合を例にすると、1度の東京−パリ往復で6,194マイルの差が生まれます。
東京〜大阪間(普通席)の往復特典航空券が12,000マイル〜なので、JALカード ツアープレミアムに加入することで無料で飛行機を利用することにつながります。
JAL普通カードのメリット
JAL普通カードのメリットを紹介します。
コスパよくJALマイルを貯められる
JAL普通カードは、AMEXを除くと年会費2,200円と維持費があまりかかりません。
マイル還元率を2倍にできるJALショッピングマイル・プレミアムに加入しても5,500円です。
マイル還元率が1.0%と高い還元率になり、効率的にJALマイルを貯められます。
この1.0%という数字は上位カードのJAL CLUB-A ゴールドカードやJALプラチナカードと同等であるため、コスパよくJALマイルを貯められると言えます。
電子マネーを活用することで、還元率を1.5%にもできるので、合わせて活用するのがおすすめです。
維持費が2,200円とお得
JAL普通カードは、AMEXを除くと年会費が2,200円であり、初年度無料です。
年会費が永年無料ではありませんが、コストを抑えつつ効率よくJALマイルを貯められます。
JAL普通カードのデメリット
JAL普通カードのデメリットを紹介します。
ノーマルカードなのでステータス性がない
JAL普通カードはノーマルカードであるため、ステータス性がありません。
もしもステータス性を求める場合には、上位カードのJAL CLUB-A ゴールドカードやJALプラチナカードをおすすめします。
それぞれ券面デザインがゴールド、ブラックであるため、見た目からもステータス性を感じることができます。
フライトでは決してマイルが貯まりやすいと言えない
JAL普通カードでは、JALグループの飛行機を利用時にボーナスマイルをもらえます。
通常もらえるJALマイル数に+10%加算されるのですが、上位カードのJAL CLUB-A カード以上の場合は+25%です。
したがって、JAL普通カードはフライトにおいてJALマイルが貯まりづらいと言えます。
フライトにおいて、もらえるJALマイル数を増やしたい場合は、上位カードに変更するよりもJALカード ツアープレミアムへの加入がおすすめです。
海外旅行保険が付帯するが、あまり充実していない
JAL普通カードには、旅行保険が付帯しますが、あまり充実していません。
内容は以下の通りです。
補償内容 | 補償金額 |
海外旅行保険 死亡後遺障害 | 1,000万円 |
国内旅行保険 死亡後遺障害 | 1,000万円 |
傷害治療費用 | – |
疾病治療費用 | – |
賠償責任(免責なし) | – |
救援者費用 | 100万円 |
携行品損害(免責3,000円) | – |
航空機遅延保険 | – |
入院保険金日額 | – |
通院保険金日額 | – |
手術保険金 | – |
航空機遅延保険 | – |
ショッピング保険 | – |
上記の通り、海外死亡後遺障害に1,000万円の補償があるものの、怪我や病気に対する補償(傷害治療・疾病治療)が付帯していません。
JAL普通カードの選び方・比較
JAL普通カードは、以下の8種類あるため、どのカードを選ぶべきか悩んでしまうかもしれません。
- JAL・Mastercard
- JAL・Visaカード
- JAL・JCBカード
- JALカードSuica
- JALカード TOKYU POINT ClubQ Visaカード
- JALカード TOKYU POINT ClubQ Mastercard
- JALカードOPクレジット
- JAL アメリカン・エキスプレス・カード
選ぶ際は、還元率もしくは付帯特典のどちらかを優先するのがおすすめです。
還元率の高さで選ぶ
還元率の高さで選ぶ際は、電子マネーに着目しましょう。
電子マネーに着目する理由は、電子マネーを利用することでカード決済時にもらえるポイントが増えるためです。
JAL普通カードの対応電子マネーは以下の通りです。
- Suica JAL普通カードSuica
- PASMO JAL普通カード OP
- JALカードTOKYU POINT ClubQ Visaカード
- JALカード TOKYU POINT ClubQ Mastercard
- WAON JALカードTOKYU POINT ClubQ Visaカード
- JALカード TOKYU POINT ClubQ Mastercard
- JAL・Mastercard
- JAL・Visaカード
- JAL・JCBカード
PASMOをよく利用する場合
PASMOをよく利用する場合は、JAL普通カード OPがおすすめです。
JALカードTOKYU POINT ClubQもPASMOに対応していますが、JAL普通カード OPの方がPASMOへのチャージ時のポイント還元率が高いためです。
WAONをよく利用する場合
WAONをよく利用する場合は、JALカードTOKYU POINT ClubQがおすすめです。
JAL・Mastercard、JAL・Visaカード、JAL・JCBカードもWAONに対応していますが、JALカードTOKYU POINT ClubQならPASMOにも対応しているためです。
JALカードTOKYU POINT ClubQには、VisaカードかMastercardがありますが、どちらでも構いません。
すでにVisaカードを持っている場合はMastercard、Mastercardを保有している場合はVisaがおすすめです。
まだクレジットカードを持っていない場合には、世界シェアがもっとも多いVisaをおすすめします。
特典で選ぶ
JAL普通カードの中で、とくに特典が充実しているのはJAL アメリカン・エキスプレス・カードです。
JAL アメリカン・エキスプレス・カードは、年会費が6,600円と他のJAL普通カードよりも高いだけあり、特典が充実します。
ハワイと国内主要空港の空港ラウンジが利用できたり、旅行傷害保険が最高3,000万円まで付帯したりします。
1枚のカードでさまざまなサービスを教授したい場合は、JAL アメリカン・エキスプレス・カードをおすすめします。
まとめ:JAL普通カードはコスパよくマイルが貯まる優秀なカード
JAL普通カードは、維持費をあまりかけずにマイルを貯めることができる、優秀なカードです。
より効率的にJALマイルを貯めたい場合には、JALショッピングマイル・プレミアムやツアープレミアに追加で加入することをおすすめします。
種類が8種類あり、悩んでしまう際には、電子マネーもしくは特典に着目してみましょう。
自分がよく利用する電子マネー対応のJAL普通カードを選ぶことで、普段のショッピングにおいてマイル還元率1.5%と高い還元率でマイルを貯められます。
以上、JAL普通カードについてでした。